レッドウィング ペコス 1155☆アメリカ西部を感じるブーツ

2020年1月13日

レッド・ウィングの定番であるペコスを取り上げます。
ペコスの魅力はなんと言っても11インチのちょっと太めのシャフト。
長靴っぽいという意見もありますが、ウエスタンブーツにも通じるデザインは魅力的です。
エンジニアブーツとは異なるペコスの魅力についてご紹介致します。

 

 

ペコスブーツとは

テキサスの町の名を持つこのブーツは、スペインの乗馬靴を由来に持つウエスタンブーツを起源に開発されました。
形状の特徴としては両サイドに縫い目を持つシャフト、つま先が尖り高めのヒールを持つソール、これらは乗馬のしやすさから生まれたものです。
1930年代当時、ウエスタンブーツを生産していたレッドウイングは1959年、ウエスタンブーツを元にワークブーツの手法を取り入れ「ペコス」を販売しました。
当初はウエスタンブーツ同様、ヒールを持つモデルのみ発売されていましたが、1962年にアイリッシュセッターで人気のあったトラクショントレッドソールを用いたモデルが発売されます。
どんな地面でも履きやすいこのソールを持つブーツはアメリカで今日まで作業靴として長く愛されています。
尚、「ペコス」はレッドウイングで登録商標されており他社では利用できません。

僕のペコス PECOS 1155 1994年製造

僕のペコスは、品番1155 1994年製になります。
アメリカでは一番売れたモデルと聞いています。
日本で一番売れたモデルはもちろんトラクショントレッドソールを持つ875(アイリッシュセッター)ですよね。
日本とことなりアメリカ人はウエスタンスタイルが好きなのでしょうね。
2020年1月現在、日本国内では1155の後継モデルである8845が発売されています。


ペコス 8845

写真ではわかりにくいかも知れませんが1155と8845は革の色が異なり1155に対し8845は赤が強い色味となっています。
また現行モデルではサイドに取り付けられているプルストラップに「PECOS」の刻印が入っていますが、1155は無印となっています。

1997年以前のペコスは革質、鞣し、革の厚み、細部の縫製、造りが現行品とは全然違うと言われていますがどうでしょうか?

参考に箱もご紹介します。

細かくディテールを見てみましょう。
ヒールがあり、つま先も尖っているのでウエスタンブーツの面影が色濃く残っています。
フラットなトラクショントレッドソールを持つペコスが農作業用のイメージを持つのと対象的な印象となっています。

ペコス 8866
1155のつま先回り。8866と比べて尖っています。

シャフトの刻印。75 D 894。
サイズが7.5 、ワイズD、94年8月製造を示しています。

横からのショット。

バックショット。

ケミガムソール。

耐オイル性を謳っています。

乗馬用長靴 習志野稲毛屋とペコスを比較する

参考に本物の乗馬用長靴(ちょうかと読みます)と比較します。
比較対象は乗馬用長靴の名門、習志野稲毛屋のオーダー長靴です。
もしかしたら初めてのツーショットかも知れませんね。

シャフトの長さは異なりますが、ペコスはウエスタンブーツ由来、さすがにディテールが似ています。

つま先のとんがり具合もそっくりです。

バックショット。

つま先の反り具合まで似ています。

メンテナンス

最初にソールから。
乾いたタワシでこすり汚れを書き出します。
次に雑巾で軽く汚れを取ります。
僕は使い捨てのタオルを利用。軽くぬらして丁寧に上から下に。
最後はコバ、ソールを拭き取り終了。

アッパーのメンテナンスは革靴も同じですが、ブラッシングと乾拭きが基本になります。
履き終わったらまずホコリを落とすため柔らかめの馬毛ブラシでブラッシング。
僕はレッドウイングのブラシを利用しています。大きくて毛足が長く使いやすいと思います。
その後、軽くウエスで拭き上げ完成です。
簡単でしょ?
ひどい汚れがある場合はクリーナーを使用することもあります。

定期的なオイルアップはマスタングペーストを利用しています。
マスタングペーストを素手で広げていきます。
マスタングペーストは体温で溶けますので「素手」が一番です。
縫い目などはペネトレイトブラシを使って塗り込みます。
全体に塗り渡ったら豚毛のブラシで全体をブラッシングしてオイルを塗り込みます。
オイルが浸透するまでしばらく寝かせてからから拭きして仕上げ完了になります。
オイルアップの頻度は靴を履く頻度にも寄りますが2~3ヶ月に1回くらいですね。

現行のペコス

STYLE No.8845 1155の後継モデル


(レッドウィング) RED WING 8845 11″ PECOS ペコス ワークブーツ ウエスタン

レッドウイングの公式ホームページでも1155の後継モデルであることを謳っています。
現行のペコスでは唯一の11インチモデルです。
1155同様のケミガムコルクソール仕様となっています。
1155とほぼ同様のディテールですが赤が少々強い色味に変更されています。

9インチペコスはすべてトラクショントレッドソールになります。
トラクショントレッドソールと少々短い9インチにより11インチペコスとはかなり異なる印象になります。
つま先も11インチペコスと比べ丸みがありよりワークブーツに近い印象になります。

以下、9インチペコスを紹介します。

STYLE NO.8866 9インチペコス オロラセット

品番からもわかるように1990年代半ばの赤みがかった866の色味を再現した物です。


(レッドウィング) RED WING 8866 PECOS BOOT ペコスブーツ オロラセットポーテージ 8866

STYLE NO.8169 9インチペコス ブラック

エンジニアに使われる厚い塗膜のブラック・クロム・レザーを用いた日本企画商品。


(レッドウィング) RED WING 8169 9インチ PECOS BOOTS(ペコスブーツ) ブラック

STYLE NO.8168 9インチペコス ホーソーン

STYLE NO.8169と同様に日本企画モデル。ベージュ色のラフアウトレザー、ホーソーン・アビレーンを用いたモデル。


REDWING レッドウィング ブーツ #8168 9” PECOS 9インチ ペコスブーツ HAWTHORNE ABILEN ROUGHOUT(RED WING)

STYLE NO.9866 9インチペコス ゴールドラセット

トラクショントレッドソールを持つペコス866は当初、アイリッシュセッターに分類され猟犬タグがつけられていました。
その後、レッドウイングの方針で866から猟犬タグがはずされ866はペコスに分類されることになります。
この9866は866を思わせるゴールド・ラセット・セコイア・レザーで当時の866を再現しています。


REDWING (レッドウィング) 9866 9inch PECOS BOOTS ペコスブーツ ゴールドラセットセコイア 犬タグ 国内正規品

最後に


レッドウイングのペコスいかがでしたか?
シャフトがあるため冬場にしか履きにくい面もありますが、エンジニアブーツと異なり古き時代のアメリカ西部を感じさせる独特の魅力があります。
よりカジュアルに履きたいなら9インチをウエスタンよりに履きたいなら11インチが良いと思います。
オイルをたっぷり含んだレザーは手入れも簡単で経年変化も楽しめます。

旧モデルの1155は現行とは異なる雰囲気もありこちらも是非手に入れてほしいモデルです。
アメリカで大量に出回っていたのでデッドストックもまだ見つかるかも知れません。