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春日のキョンセーム☆最高のクリーニングクロス!

2020年11月7日

 

 

キョンセームご存知ですか。
今回は時計や楽器(もちろん眼鏡も)などデリケートなモノの汚れ落としに最適なクロスをご紹介します。

キョンセームとは

キョンセームの名称からわかるようセーム革の一種です。セーム革とは鹿の皮をなめしたクロスで洗車にも使われますね。洗車用はほとんど人工セームですけど。
キョンセームのキョンとはキョン鹿の事でこの革を利用したセーム革をキョンセームと呼びます。
キョン鹿は廃業したテーマパークから逃げ出したキョン鹿が千葉県で増えてしまい問題になっているのでご存知のかたも多いかも知れません。
本来は中国や台湾に生息、現地で肉は料理用として、革は古来より高級セーム革として利用されています。

ウィキペディアのキョンの解説はこちら

春日のキョンセーム

さて今回ご紹介するのは株式会社春日の製品になります。メーカーによりますと中国の特定地域に生息するキョンのみを使っているそうです。
その地域は塩分濃度の高い赤土で木目の細かい良質の革が取れることから”赤土のキョン”とよばれ珍重されたそう。
評判が良いからでしょうか偽物が出回っていますので気をつけて下さい。

準備1 のばす

開封したらまず写真のように引き伸ばして下さい。力を入れてそれぞれ四方八方に伸ばして軽く揉んで馴染ませて下さい。
かなり柔らかくなると思います。少々形は崩れますがこの柔らかさがキョンセームの真価を発揮させます。
引っ張る前と後の写真を比べてみてください。くたっとした感じ分かるでしょうか?

準備2 表と裏の確認

キョンセームには表と裏があります。ブランドロゴが印刷してある面が吟面(表)、裏が床面です。
簡単に特徴を説明すると吟面が引っかかりがあり床面は滑りが良いです。
基本は吟面を利用します。
下記の写真で吟面と床面の違いが分かるでしょうか?

 

使ってみる

アコースティックギターを磨いてみます。
ギターをお持ちの方はわかると思いますがすぐに手垢が付きますよね。
キョンセームで吟面を使って数回拭き上げたところほとんど手垢が分からなくなりました。もちろんケミカルは使用していません。
ビフォー/アフターの写真をアップしたかったのですがうまく撮れませんでした。
またトライして良い写真が撮れましたらアップしますね。

お手入れなど

メーカーさんの説明によると購入時の性能は90%ほどだそうです。
そのあとはユーザーが適切に利用することで110%にも120%にも性能アップするとのこと、つまり「使い込んで育てる」ことが出来るそうです。まさに革製品ですね。
お手入れはあまり洗わないこと。←これ重要
洗うときはぬるま湯でそっと押し洗い。干すときは直射日光に当てず完全に渇く前に四方八方に伸ばして革をなじませ、乾燥後は少し揉んで柔らかくする。
このようにすることで自分だけのセームクロスを育てることで出来ます。
こちらに洗濯機に入れてしまった顛末を記載しました。

まとめ


僕、実はキョンセーム歴7年以上になり目的別に複数所有しています。
人工セームとくらべ手垢の除去能力は圧倒的です。
少々高いですが、性能/寿命とも人工製品を大きく凌駕しておりケミカル製品を使う必要もないのでトータルではコスト面でも有利かと思います。
尚、人工製品とは異なりサイズが大きくなると面積あたりのコストが上がります。
これは大きな面を取れる個体が相対的に少なくなるためと思われます。
従って大きなサイズを購入し切って利用するのではなく、磨く対象にあわせた最小サイズを購入するのがベストだと思います。

 

雑貨

Posted by kaze