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【Suaoki PS5B】ポータブル電源の決定版★キャンプに、災害対策に活躍の予感

2020年11月7日

suaoki PS5B

突然ですが災害への対策はお済みでしょうか?
対策にも色々あり食料や飲料水の確保、家具の転倒防止など多岐にわたります。
昨今はライフラインであるスマートフォン/携帯電話の為の充電確保も忘れてはならない対策の一つです。

一般財団法人 ダイバーシティ研究所の調査(2018年度自然災害被災者に聞いた、防災についてのアンケート)によると
「絶対に用意するべきと感じた」もののトップはモバイルバッテリーで80%以上の方が必要と感じています。
参考:https://www.dcm-hldgs.co.jp/feature/20190306105611.html

今回、ご紹介するポータブル電源suaoki PS5Bを導入することで災害時はもちろんのこと、
海や山でのバーベキュー、キャンプで大活躍すること請け合いです。

本記事でわかること

・Suaoki PS5Bのおすすめポイント
・ポータブル電源の選び方

suaoki PS5Bポータブル電源 (スアオキと読みます)

PS5Bは2016年頃には発売されていた(らしい)のでポータブル電源の中では息の長い商品です。
毎年新製品が発売される中、どんな魅力があるのでしょうか?

魅力を「ひもといて」見たいと思います。

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ツマゾー

どんな魅力があるのかしら?

ファンレス設計

ポータブル電源の条件は容量はもちろんですが、ファンレス。
寝ているときにポータブル電源のファンが唸ったら安眠妨害ですからね。ファンレスだと放熱が心配ですが、PS5Bはアルミの筐体で放熱性を上げています。

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マツゾー

性能だけで無く、アルミ筐体は見た目もGood!

接続ケーブルが充実

ポータブル電源をはじめて購入するとわからないことだらけで心配です。
ケーブルや付属品を別途購入となると何を選んだらいいか悩んでしまいますね。
その点、ACアダプタはもちろんのこと、車のシガーからの充電ケーブルも付属しています。
キャンプ場までの移動で充電出来るなんて素敵です!
Suaoki PS5B シガーケーブル
またソーラーパネルと接続するMC4ケーブルまで抜かりありません。
Suaoki PS5B MC4コネクタ

バッテリ上がりした車両がスタート可能

僕の調べた限りこの機能を持つポータブル電源は本機だけ!
バッテリ上がりの際にこのジャンプケーブルとと車のバッテリを直接接続してエンジンスタートが出来るそうです。
何度かバッテリ上がりの経験がありますのでこの機能は心強いです。

Suaoki PS5B ジャンプスタートケーブル

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マツゾー

誰もいないキャンプ場でのバッテリ上がり、考えただけでゾッとします

MPPT方式対応

「充放電コントローラー」の方式の一つです。
充放電コントローラー方式は主に以下の2つがあります。
・MPPT(Maximum Power Point Tracking):最大電力点追従制御方式
・PWM(Pulse Width Modulation):パルス幅変調制御方式

一般的にMPPT方式はPWM方式より効率よく電力を作る事が出来ますが、価格は高くなる傾向があります。

正弦波出力

ポータブル電源のAC電源出力は、出力波形が家庭電源と同じ正弦波のものと、擬似正弦波と呼ばれる矩形波形状のものがあります。
接続する電化製品によっては擬似正弦波では正常に動作しないこと、場合によっては故障の原因になります。
購入の際は正弦波出力を選びましょう。
もちろん本機は正弦波出力です。

正弦波と擬似正弦波

周波数切り替え

日本のAC周波数は東が50Hz,西が60Hzとなっています。
ほとんどの電化製品は自動で周波数を認識しますので問題ありませんが一部、周波数固定の製品があります。
このような場合、ポータブル電源の周波数を変更出来ると安心です。

気になった点は?

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マツゾー

気になる程でも無いのですが・・・

電圧が110V

出力電圧が日本の家庭用電圧の100Vではなく110Vとなっています。
現実的にはほぼ問題ないでしょう。

アンダーソンケーブルが同梱されていない

実はこれが一番気になりました。
別のレビューで紹介しているようにsuaoki純正では無いソーラーパネルを購入したのですが、接続出来るか心配でした。
結論としてソーラーパネルに同梱のケーブルで接続出来たのですが、アンダーソンコネクタのポータブル電源は少数派ですので
ケーブルが同梱されていると良かったと思います。

過去にリコール

2017年頃にACアダプタが原因の火事が2件ほど起きてリコールとなった経緯があります。
現在は対策品が販売されていますので問題ありませんが、中古の購入は要注意です。

尚、本製品に限ったことではありませんが充電製品の充電中は目を離さないようにしましょう。
特に就寝中や外出中の充電は避けた方が無難です。

使って見ました

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マツゾー

日本語に対応したマニュアルです。
こういうところが人気の秘密です。

Suaoki PS5B 日本語マニュアル

機能の確認

それでは本体を見てみましょう。
入力系と出力系が別の側に付いており機能的になっています。

USBの出力は4系統、TYPE-Cが無いのが減点です。
口の大きなシガーソケットに蓋が付いているのは○。

Suaoki PS5B 操作パネル

 

こちらは本体左側の入力系。
左上が、ソーラーパネルと接続するアンダーソンコネクタです。
Suaoki PS5B 入力

右側にはAC出力。
2系統合わせて300W出力が可能になっています。

Suaoki PS5B AC出力

 

電源投入

早速電源を入れてみます。
パワーボタンを2秒間押し続けることで電源がON。
キャンピングなどの輸送中に間違って電源が入らないように安全な仕様ですね。
バッテリの残量は50~60%程入っていました。

Suaoki PS5B 操作パネル

 

出力の確認

早速出力の確認を行ってみます。
まずはモバイルバッテリへの充電をAC出力から行いました。
AC出力をONにするには電源同様2秒間の長押し。
出力は7W、パネルで出力を確認出来るので安心です。

suaoki PS5B パネル

 

この状態2時間ほど放置させ、大容量(20000mAh)のモバイルバッテリが50%になるまで約2時間動作。
バッテリの残量メータは1目盛り減りました。

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マツゾー

残量は%表示がほしいと思います

ACアダプタ充電

説明書によると「本体の電源をON→DC入力ポートにコネクタ差し込み→ACアダプタを100Vに差し込む」の順で接続とありますので同様に。

ACアダプタ使用中は60W充電しています。説明書によると充電時間は8時間~10時間かかるそうです。
充電中、ACアダプタを触ってみましたが熱くはなるものの普通に触れる温度でした。
かなり熱くなるなどのレポートがあり心配でしたが対策品では問題ないようです。

ちなみにソーラパネルを使って充電したところ86Wで充電が出来ました。

ソーラーパネルでACアダプタ以上の充電が出来るとは驚きです。
【Hypowell 120Wソーラーチャージャー 】Suaoki ポータブル電源PS5Bと相性抜群

ちょとブレイク【本機の容量考察】

本機の容量は400Whとなっています。こちらは400Wの製品を1時間使えることになります。
ただしこれはスペック上でありここまでの出力は取れません。
実質は272Wh程度だと思われます。

計算方法は最大容量X放電深度Xインバータ効率で計算しています。
400 * 0.8 * 0.86 = 272

○放電深度(DOD)
放電深度とは電気容量に対して放電できる電気量を比率で表現したものです。
説明書によりと本機の放電深度は80%になります。

○インバータ効率
残念ながら本機のインバータの変換効率は公開されていません。
本機の兄弟機種であるG500は91%と言う情報があるので同程度だとうれしいですね。
なお一般的なインバータの効率は85%程ですのでその値で計算しています。

 

ポータブル電源の選び方

ポータブル電源は内部に大容量のリチウム電池を内蔵することで、どこでも給電を可能にしたアイテム。
従来はキャンピングや車中泊を楽しむ人々が利用していましたが、近年は災害時の備えとしても注目されています。

ポータブル電源とモバイルバッテリの違いは?

リチウム電池を利用した同様の商品ではモバイルバッテリーを思い浮かべる方も多いと思います。
明確な違いはありませんが一般的にこのように区別されているようです。

①容量の違い
モバイルバッテリーは最大でも一般的には20000mAh程度。
ポータブル電源は100000mAh以上の製品も多く見ることが出来ます。

②出力
モバイルバッテリはスマホなどの充電を主な用途にしていますのでUSB出力のみ。
ポータブル電源は100V出力を供えているため家電を動かすことが可能になっています。

このようにモバイルバッテリーと比較しポータブル電源は優位性が高いです。
デメリットは価格と重さ。
価格はともかく、車で移動するキャンピングや自宅での非常用では重さは欠点になりません。

ポータブル電源を準備することで様々なシーンで活用出来ること請け合いです。

ブランド

ポータブル電源の中身はリチウムリオン電池が主流です。
(より安全性の高いリチウムポリマーを採用した製品もあります)

同様にリチウムイオン電池を利用したモバイルバッテリによる事故は近年急増しています。
独立行政法人製品評価技術基盤機構の平成29年7月27日のニュースリリース「急増!ノートパソコン、モバイルバッテリー、スマホの事故」によると
平成24年~平成28年の5年間にリチウムイオンバッテリーによる事故は274件、うちモバイルバッテリの事故は108件にのぼります。

また被害は全体の7割が火災などの拡大被害至っています。
事故の原因は全体の78%が製品の不具合によるものです。

https://www.nite.go.jp/data/000086042.pdf

これらは粗悪品のリチウムイオン製品がいかに危険かを物語っています。
まして大容量のリチウムイオンバッテリを搭載するポータブル電源においては危険度はより高まると言えるでしょう。

是非、信頼性の高いブランドを選んで下さい。

 

容量

容量が大きいほど安心感も高いですが価格や重量が増加します。
キャンプ用途/非常用をメインに考えると大容量の家電利用は除外して良いでしょう。

容量400Wh~600Whが目安になります。

AC出力波形

冒頭のレポートでも説明したように純正正弦波の製品を選びましょう。
正弦波の製品は単に正弦波出力、もしくは純正正弦波と呼んでいる製品もあります。

インバータの効率

蓄電池は直流で電気を貯めています。
インバータとは直流の電源を家庭用のAC出力に変える装置でほとんどのポータブル電源に内蔵されています。
インバータの効率が悪いと蓄電されている電気がインバータ部分で消費され実際に利用出来る量が小さくなってしまいます。
インバータの効率を公開しているポータブル電源は多くはありませんが出来れば効率の良い機種を選びましょう。
85%以上が目安です。

 

購入にあたり僕が検討したポータブル電源

JVC Jackery Tuned by JVC ポータブル電源 BN-RB5-C

日本のJVCが発売しているポータブル電源です。
実質はJackeryの製品ですが国内の一流企業が発売しているという安心感があります。

容量や出力も少々上。
その分価格もPS5Bより高くなります。

気になった点はソーラーパネルのチャージコントローラがPWM(パルス幅変調制御方式)であること。
PS5Bに比較し見劣りします。

Jackery ポータブル電源 400W

Jackeryは北米のポータブル電源の企業です。
この商品は出力も400WとSuaoki PS5Bと同等の製品になります。

Jackeryを選ばなかった理由はAC出力が最大200WとSuaoki PS5Bより少ない点とジャンプスタートがない事。
P25Bに対し2kg程重量が軽いので、ジャンプスタートが不要ならこの機種でも良いでしょう。

ラ・チタ(Lacita) ポータブル電源 エナーボックス CITAEB-01

最大の特徴は内部の電池が他社のようにリチウムイオンでは無く三元系リチウムポリマーを使用している点。
リチウムポリマーはリチウムイオンに比較し発火などの安全性が高いと言われています。
欠点は少々高い点、但し5の付く日キャンペーンで購入するとお手頃価格で買えそうです。
(2020年5月25日は47430円で販売していました)

Anker PowerHouse

モバイルバッテリで定評のあるAnker製のポータブル電源です。
容量はPS5B同等の400WあるのですがACの最大出力が120Wと少々物足りません。

PowerArQ2

PS5Bより少々多めの500Whの容量になります。
その分少々重く6.2kgになっています。

特徴として背面にLEDライトが組み込まれているため緊急時やキャンプの際のライトとして使用出来る事。
本体のカラーも赤や白、クリームなどが用意されています。

PS5Bと悩みましたが価格と重さで脱落しました。

PS5B キャンプに大活躍の予感

キャンプ時の課題の一つは電源の確保。
それほど大容量の電源は不必要ですがモバイル機器や小型サーキュレーターなどは動かしたい。
キャンプ中のバッテリ上がりは考えただけでもゾッとしますが、こんな状況にも対応出来る。
まさにキャンプの為にあるような電源ですね。

さらにソーラーパネルがあれば鬼に金棒。本機購入の際は是非、検討して下さいね。