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ハーフラバーとトゥスチールのメリット・デメリット☆新品時に装着をおすすめします

2021年4月25日

先日購入した神匠の革靴プレメンテの記事でハーフラバーとトゥスチールを取り付けましたのでご報告。
これもプレメンテナンスの一種ですね。
ハーフラバー及びトゥスチールは靴修理の専門店で受け付けてくれます。

これらは賛否両論があり結論が出ない問題です。
好みで考えれば良いと思います。
ちなみに僕は付ける派。

 

 

トゥスチール

靴先に付ける金属製のプレートです。
革靴は靴の先が減ります、特に新品の革底靴は顕著です。

革底靴の先端の減りを防ぐため取り付けるのがトゥスチールです。
金属製のトゥスチール以外に革製やゴム、樹脂製もあります。
ここでは代表的なトゥスチールであるビンテージスチールを例にに説明します

○メリット
もちろん革底靴先端の減りを防ぐこと。これにつきます。

○デメリット
・革底に加工が必要。
取り付けるためにビンテージスチールの厚み分の革を切り取る必要があります。
またネジで取り付けるため革にネジ穴が開きます。
・水に濡れると錆びる
いまだ錆びたことはありません。
・歩くとカチカチ音がする
歩き方にもよると思いますが、平らな床ではほとんど音はしません。
タイルのような目地がある床では目地部分を踏んだ際に音が出ます。

革底先端の削れを守るか、加工を許容するかの2択でしょう。
デメリットの錆びる、音がするはそれほど大きい問題では無いと思います
加工と言う意味では同時にハーフラバーを付ける事で、加工量を減らすことが出来ます。

ハーフラバー

革底の靴に貼るラバーです。
貼る位置は土踏まずより前になります。
トゥスチールに比べこちらの方が付ける派と付けない派で意見が分かれるような気がします。

○メリット
・革底の減りを防ぐ
革底はどうしても減りが早いです。
オールソールという手段もありますが、出来る回数は限られています。
ハーフラバーを貼ることで、ゴムの交換だけで対応出来ることから革底の寿命を飛躍的に延ばすことが出来ます。

・耐水性
革底は水に弱いです。少しの水でも滲みてきます。
致命的なのはトイレです。
誰かが床に垂らした小水を吸い上げてしまうと思うとゾッとします。
ラバーであれば吸い上げることはありませんので、軽く水拭きするだけで落とすことが出来ます。

・滑りにくなる
これは多少の効果ですね。
踵が先につくので踵の滑りやすさが重要なファクターを占めるのは間違いありませんが、効果はあると思います。

○デメリット
・せっかくの革底なのに・・・
革底靴のメリットは色々あると思いますが、最大のメリットはその優越感です。
ハーフラバーを貼ることでその部分がなくなります。
以下は革底のメリットです
・通気性が落ちる
・ソールの返りが悪くなる
・履き心地が変わる(悪くなる)
・レザーソールの音がしなくなる
・つま先側から剥がれることがある

ちょっと見るとデメリットの方が多いようにみえますが、感覚的な部分が多いと思います。
減りを防ぐというのはとてもわかりやすいメリットですのでハーフラバーを利用しています。

神匠への取り付け

いつもお願いしているお店に頼みました。
費用は両方対応して4000円程度です。

神匠 ブラック

底の全体の雰囲気です
ハーフラバーはビブラムソール、トゥスチールはフランスLULU社のビンテージスチールです。

ビンテージスチールの取り付けです。
ハーフラバーとの段差が無く綺麗に取り付けられています。

ハーフラバーと革底の境です。こちらも綺麗に処理されています。

ビンテージスチール側面です。コバと同色で補色しています。

神匠 ブラウン

革の色に合わせてハーフラバーは茶色を選択しています。
ハーフラバーはブラックと同様にビブラムです。

トゥスチールは革の色に合わせて金色の真鍮にしてみました。
真鍮は金属に比べて弱いので、メッキが多いのですがこれは正真正銘の真鍮。
削れても色は変わりません。
さてどれだけの寿命でしょうか?楽しみです。

黒と同様にトゥスチール側面をコバ同色で仕上げてあります。

 

最後に

ハーフラバーとトゥスチールの紹介いかがでしたか。
ハーフラバーとトゥスチールの組み合わせは耐久性がアップし、靴(ウエルト)への負担になるソール交換の時期を遅らせることが出来ます。
またグッドイヤの底縫いの糸もラバーで保護されるため糸が切れるというリスクも回避出来ます。
そのような訳で靴を購入したら必ずハーフラバーとトゥスチールの補強を行います。

装着を迷っている方は是非検討してみて下さい。
タイミングは外で履く前がベストです。

トゥスチール交換レポートです

宮城興業オーダーシューズのトゥスチールがすり減ってきたので交換しました。
レポートはこちら