神匠☆仏アノネイ社のボックスカーフ使用、満足度の高い一品☆Ingenuity
個人的な好みでどうしてもフルブローグの靴に手が伸びてしまい、気が付くと黒のストレートチップが手元に無くなってしまいました。
紳士たる者(笑)黒のストレートチップの手持ちが無いというのはとても恥ずかしいこと。
早速物色を開始、アッパーはカーフ、革底、ライニングも革の条件で探します。
比較的評判の高いリーガル01DRCDを第一候補にスコッチグレイン、東立製靴、ジャランスリワヤなどコストパフォーマンスが高く、評判の良い靴から選ぶつもりでした。
高すぎるので舶来物はパス。
そんなとき偶然、「神匠」を見つけ実物を確認したところかなり良いではないですか。
早速購入しましたのでご報告。
インターネットの店舗は販売を継続しています。
残り少なくなりましたがハンドソーン・ウエルテッド製法が税込み24640円です。
神匠 K.GALLERY
神匠(しんしょう)/Ingenuity(インジェニティ)
どちらも台湾のシューズメーカーの日本法人KAMIOKAの独自ブランドになります。
グッドイヤーウェルト製法に特化したシューズメーカーで生産をラオスにすることでコストパフォーマンスの高い靴を生み出しています。
下記、ホームページより抜粋。
台湾の靴メーカーとして1990年代中頃に台湾中部の都市にて設立。
その後、2011年に日本法人Kamioka株式会社を設立し、日本法人の企画で神匠(シンショウ)/Ingenuity(インジェニティ)といった2つのオリジナルブランドを立ち上げました。
2007年まで台湾で人材の育成を行っておりましたが、人材交流と高品質の靴を作る上でのコスト削減の為、生産地を台湾から新たに中国へ移し、そして2011年6月にラオスに再移転。ラオスに生産拠点となる自社工場(Kamioka Laos)を設立致しました。
2011年末に正式にOEMの量産体制を確立し、現在はオリジナルブランドの神匠(シンショウ)/Ingenuity(インジェニティ)の他に日本の様々な靴メーカーの靴を受注生産しております。
弊社はグッドイヤーウェルト製法に特化したシューズメーカーです。弊社の職人たちはグッドイヤーウェルト製法のさらなる技術向上と発展の為、イギリス、スウェーデン、ノルウェーより熟練の職人をラオスのファクトリーに招聘し、彼らと共に修練することにより高度な技術を磨いております。
K.Gallery 外苑前
直営店は現在閉店となっています。
神匠/Ingenuityの靴を実際に手に取れるKamiokaの直営店です。
国内で神匠/Ingenuityの試着ができる唯一の店舗だと思います。
神匠/Ingenuity、ネットでの購入も可能ですがやはり実際に試着しないと不安ですね。
特にはじめてのメーカーは、サイズだけで無く革質、仕上げなども確認したい所です。
あまり大きな店ではありませんが、雰囲気のあるおしゃれな店舗です。
場所は外苑前の青山通り、店の向かいは神宮外苑いちょう並木です。
紅葉の季節はさぞきれいでしょう。
〒107-0062 東京都港区南青山2丁目11-14 第一直樹ビル 1F
℡:03-6884-0496
Men’s Bigi(メンズビギ) Ingenuity別注
今回購入した靴はメンズビギのIngenuity別注モデルになります。
インソールは写真のようにMen’s BigiとIngenuityのダブルネームになっています。
まずは全体の雰囲気を見て下さい。
比較的お求めやすい価格だったのでブラックとブラウンを購入しました。
アッパー
アッパーはフランス「アノネイ社」のボックスカーフ、高級靴の証です。
カーフレザーとは生後6ヶ月以内の仔牛の革で牛革の中でも最も上質な素材。
キメ細かな均一に整った繊維構造が特徴。
ボックスカーフとは、カーフレザーをクロムなめしで仕上げた革の事。
アノネイ社はフランスの2大タンナーのひとつ。
高品質のカーフレザーを作りだし、世界中の高級ブランドで使用されています。
トゥのアップです。
革質のイメージがわかりますか?
カーフらしいキメ細かな質感の革です。
こちらはブラウン。
アウトソール
アウトソールは革製になります。
通気性や返りが良いため高級靴によく使われます。
高級靴でも耐候性を考慮したゴムソールはありますが、低価格靴で革底はありません。
タンナーの情報はありませんので詳細は不明です。
ヒール
ヒールリフトは革の積み上げになっています。
革底の靴でもすべてラバーのものもあり革の積み上げのヒールリフトはより高級ラインに使われます。
リーガルのフルブローグの高級靴でインペリアルグレードの2235も革底ですがヒールブロックはオールゴムです。
トップリフトも一部がゴムの革製、見栄えが良いです。
ライニング
ライニングも革を使っています。
履いてしまえば他人からはわからない部分ですが、これも高級靴の証です。
何度もリーガル2235を引き合いに出して申し訳ないのですが、リーガル高級ラインである2235でさえライニングは一部布を使っています。
カウンター
写真でわかるとおり足首を包み込むように、ヒールに向かって丸く絞り込んだデザインとなってます。
足首の両側だけで無く、踵側の絞り込みも見て取れます。
手間と技術を要する仕上げです。
低価格帯の靴を見ていただくとわかりますが、このような立体的なデザインにはなっていません。
参考にリーガル2504と比較して見ました。
右側がリーガル2504です。カーブの違いがわかりますか。
コバの仕上げ
コバの仕上げを見てみます。
リーガルの01DRCDに見られるような矢筈コバにはなっておらず一般的なグッドイヤーウェルテッドのコバ仕上げです。
僕はコバがしっかりしたデザインの靴が好きなのでこちらの方が好みです。
出し縫いについてもきれいに縫われており文句はありません。
おまけ
写真のシューツリーも無料で付いてきます。
これはうれしい誤算でした。
シューツリーもスコッチグレインのようなプラスチック製ではなく木製のしっかりしたものです。
まずはこのシューツリーで運用してみようとおもいます。
【セール SALE!!】神匠 オリジナルシューツリー 木製【レッドシダー】
最後に
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神匠/Ingenuityいかがでしたか?
ご紹介した靴は税抜き定価が3万9千円。
定価ベースでもコストパフォーマンスに優れる商品だと思いますが、
2019年12月23日現在、K.Galleryではセールを行っておりかなりお安くなっています。
他の製品も同様に安くなっていました。
お店の方に聞いたところまだしばらくセールは続くそうです。
ほぼ知られていないブランドなのでブランドに価値を求める方は無縁だと思いますが、
靴そのものの価値は値段以上です。
興味のある方は是非、訪問して手に取って下さい。
今後、継続利用して使い勝手や経年変化をご報告するつもりです。
お楽しみに。
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