僕が愛用する古時計☆セイコー タイプⅡ(正式名称 SEIKO QUARTZ TYPE2)

2019年11月3日

セイコータイプⅡ

僕は結構物持ちが良い方でして、中学の時に買ったゴミ箱を今でも愛用しているほどです。
さて今回ご紹介する腕時計セイコータイプ2も同じ頃に購入した物になります。

セイコークオーツの歴史

①ニューシャテル天文台コンクール

かつてスイスでは時計の精度を競う「ニューシャテル天文台コンクール」が開かれており各社しのぎを削っていました。
セイコーは1964年から挑戦しています。
高精度を実現するためにはテンプの振動数を向上する必要があり、当初は1秒間に5振動であった振動数が最終的には10振動までアップします。
尚、1967年にセイコーがコンクールの上位を独占するとその年以降コンクールは行われなくなりました。

②クオーツの誕生以前

時計の精度向上のためには、テンプの振動数を高くする必要があります。
しかし機械的な振動数をあげることには限界があるため、振動部の電子化が不可欠となります。
1960年にブローバ社が開発した音叉時計「アキュトロン」は振動部を360Hzと機械式10振動の36倍を実現、日差わずか2秒を実現、世界を震撼させます。

③クオーツ時計の誕生

水晶(クオーツ)は電圧を加えると正確な振動します。
パソコンやスマートフォンに内蔵されているCPUもこの特製を利用し、水晶から生成されたクロックで正確なタイミングで処理を行っています。
水晶の振動子を利用した世界初のクオーツ腕時計「セイコークオーツアストロン35SQ」は1969年12月に発売されました。
当時としては画期的な月差±5秒を実現しています。機械式の時計では日差単位だったのが一気に月差の世界に突入したのです。
高精度の理由は水晶の振動数にあります。
セイコークオーツアストロン35SQの振動数は8,192Hzとそれ以前の高精度時計であるブローバ社の音叉時計「アキュトロン」360Hzの22倍の振動数になります。
その後クオーツ時計の振動数はさらにあがり32,768Hzが標準となっています。

④クオーツショック

機械式テンプを利用しない水晶振動式のクオーツ時計は、電子化が進めやすく一気に腕時計を低価格、高精度、大量生産(大量消費)の世界にシフトさせます。
その結果、スイスなどの伝統的な手法で時計を生産していた企業はクオーツ化が遅れ壊滅的なダメージを受けたのです。

※本章はセイコーミュージアム記載の記事を参考にさせていただきました。
https://museum.seiko.co.jp/

 

今回紹介する腕時計

セイコー タイプⅡ
正面から
セイコータイプⅡ
横からです。 立体的なインデックスの造形分かりますか?
セイコータイプ2
文字盤が縦に波模様が入っています。 グリーンのグラデーションと相まって独特な雰囲気を醸し出しています。

1977年製のセイコークオーツタイプⅡです。型番は7546-7030です。
この時計は母親がパートで得た収入で確か高校1年の時に買ってくれた物です。
もちろん現在も現役で動いています。
さてタイプⅡに関して簡単に説明します。
1978年のカタログによると当時の年差5秒のスーペリアツインクオーツが定価23万円でカタログのトップを飾っています。
次がスーペリアで月差1秒、18万円です。その後にグランドクオーツ、キングクオーツ、ロードクオーツと続きタイプⅡとなっています。
タイプⅡの後はエムブレム、シャリア、アクタスなど路線が異なるシリーズに変わっていますので、所謂メインストリーム路線での普及価格帯商品ですね。
カタログにも
・普及型クオーツ
・一般的機能をフル装備し、お求めやすい価格構成、フレッシュなデザインもそろっています。
・中学生から新社会人まで、ヤング層を中心に・・・・・。
となっておりまさに当時の僕は、セイコーが狙っていた顧客層になるわけです。
まさかセイコーも50過ぎるまで使うとは思ってなかったでしょうが・・・・
ちなみにカタログにはタイプⅡが62種類載っていますのでセイコーが如何に力を入れていたかが分かると思います。
性能ですが、月差±15秒、電池寿命は5年、電池寿命予告機能として電池切れが近づくと秒針が2秒刻みになる機能も付いています。
現在のクオーツ時計と比較しても遜色ありません。このような時計が40年前にすでに普及機として販売されていたとは驚異です。
普及価格とは言ってもSEIKOやクオーツマークの植字インデックス、多面カットされたバーインデックスなど、手を抜いていません。
もちろん国内生産です。現在セイコークオーツは上位モデルでないと国内生産にはなっていません。
ちなみに僕の時計は1978年カタログVOL.1に記載されており定価は23000円です。

ちょと面白い機能として、ベルトにバネが仕込まれており少しだけ伸びる機能があります。
手首にリューズが当たって痛いときがありますよね。
この機能により手首への衝撃を弱めているようです。
中古で購入の場合、壊れていることが多いそうですのでご注意ください。

セイコータイプⅡ ベルト
伸びているのが分かりますか?
セイコータイプⅡ
通常の状態です。
セイコータイプⅡ バンド
バンドの内側です。ココにバネが組み込まれています。
少しピンボケしていますが、伸びた状態です

曜日が英語表記と漢字表記が選べるのも良いですね。
当時は英語表記を利用していましたが、今漢字表記を利用しています。
土曜は青、日曜は赤表記も懐かしいです。

セイコータイプⅡ
曜日の英語表記
セイコータイプⅡ
曜日の日本語表記
セイコータイプ2
土曜日は青色
セイコータイプ2
日曜は赤

ちょっとうんちく

少しうんちくを述べさせていただくと僕のタイプⅡは諏訪精工舎になります。
カタログを見ると7546系以外にも4346系、4316系があり7546系が諏訪、4346,4316系が亀戸のようです。
ちなみに当時セイコーは諏訪にあった諏訪精工舎と亀戸にあった第二精工舎にわかれておりそれぞれ独立して商品開発をしていました。
ちょっと面白いですよね。
キャリバーが異なるので性能も異なり4316のみ電池寿命が2年と短くなっています。
電池は7546,4346がSB A8(UCC-301)に対し4316はSB D1になっています。
また4316のみワンタッチ電池蓋が付いているのも特徴です。

まとめ

写真でも分かるようにかなり傷だらけですが、手放せない相棒です。
昔はよく分からずに乱暴な扱いをしてオーバーホールもしていませんでしたが、近年は電池切れの度にオーバーホールし夏や雨の日は使わないようにしています。
正直100万円でも売らないでしょう。
僕が保有している時計の中では一番の宝物です。

以上、セイコータイプⅡの紹介でした。

更新履歴
2019.09.09 全体に大きく鮮明な写真に入れ替えました

腕時計

Posted by kaze