レッドウィング ベックマンの魅力☆当時の面影を伝える名作です☆REDWING 9016
寒くなってくるとブーツが恋しくなります。
今回は愛用しているセミドレスシューズ ベックマンをご紹介します。
ベックマンを製造しているのはアメリカの老舗シューズメーカー「レッドウイング社」です。
ベックマンに人気上昇に伴い同様のブーツを見かけますが、レッドウイング製では無いものも多いですので気を付けて下さい。
もちろん似ているブーツすべてが悪いといっているわけではありせん。
レッドウイング社とは
1905 年、チャールズ・ベックマンによりアメリカミネソタ州のレッド・ウィング・シティーで創業されたアメリカンワークブーツの老舗です。
現在もアメリカ生産にこだわわる世界屈指のワークブーツブランドで、アイリッシュセッターなど数々の名作を世に送り出してきました。
またタンナー(革のなめし会社)も保有する世界でも数少ない靴メーカーのひとつであり、そのタンナーは「S.B.フット」。
こちらはチャールズ・ベックマンがドイツからアメリカに移住した際に最初に務めた企業であり、1987年にレッドウイング社の子会社となっています。
ベックマン・ブーツについて
レッドウイングの創設者ベックマンの名を与えられたブーツは2006年にリリースされます。
これは創業当時の6インチドレスシューズを蘇らせた物とも言え、同社ではクラシックドレスとも呼んでいます。
このベックマンはホーウィン社製のクロムエクセルレザーを用いたことでも有名でわずか1年のみ販売で、現在のフェザーストーンに変更されることになります。
ホーウィン社製のクロムエクセルレザーを用いたベックマンは初代ベックマンと呼ばれることもあります。
ちなみに初代ベックマンの品番はRW1910、1911、1913、1914です。
クロムエクセルレザーをやめた理由としてブーツを作る過程で革が傷つくなど大量の不良品が出たためと言われています。
現在のベックマンの素材であるフェザーストーンは先ほど紹介したS.B.フットで作られています。
ラスト(木型)は8番。同じラストを用いるモデルはアイリッシュセッター/6インチラウンドトゥ、アイアンレンジなどがあります。
ソールはレザーソールにウレタンの半張り。
製法はもちろん伝統のグッドイヤー・ウエルト製法でアメリカ生産です。
オールアイレットと蝋引き紐でクラシックな雰囲気を醸し出しています。
フェザーストーン
以前はベックマンのみのために作られる特別な革でした。現在はベックマン・フラットボックスやミルワン・ゴングレス・ブーツなどクラシックドレスシリーズの一部にも採用されています。
全体の5%のみの厳選された最上級ハイドを鞣しアニリン系の染料で染めた後ワックスとオイルを含ませ独特の輝きを持たせています。
フェザーストーンとはレッドウイングシティとその周辺を示す地名であり、別の由来として羽のようにしなやかで石のように耐久性があることから名付けられいています。
ベックマンの種類
2019年10月現在、ベックマンシリーズは、ベックマン・ブーツとベックマン・フラットボックスが用意されています。
ベックマン・ブーツは、色違いで以下の4種類。どちらも本体価格45900円。
以前の型番はそれぞれ9011,9013,9014,9016となっています。
旧品番との違いは半張りのソール部分で以前は社外品でウレタンソールでしたが、新品番ではビブラム社のゴムソールに変更されています。
ベックマンで一番人気の色はブラックチェリーだそうです。
僕もシガーとブラックチェリーで大分悩んだ記憶があります。
結局少し落ち着いた雰囲気のあるシガーを選びました。
ベックマン・フラットボックスは2018年にデビューした新顔です。
フラットボックスとは「先芯」を入れないつま先の仕様であり、こちらも名前の通り通常のベックマン・ブーツから「先芯」取り除いてあります。
先芯とは靴のつま先に、その形を維持するために入れる堅い部材の事ですが、これを入れない靴はつま先まで返りが良く履きやすくなります。
レッドウイング社が出来た当時は道路が舗装されておらず、泥やホコリから足を守る6インチ丈のブーツは短靴(オックスフォード)以上に日常的に利用されていました。
それらのブーツは歩きやすさのため、フラットボックス仕様で作られていたとの事です。
その当時のブーツを再現したのがベックマン・フラットボックスです。
こちらは柔らかなソールの反りを実現するため、レザーソールでは無くシングルソール仕様(グロコード・メダリオン・ソール)となっています。
ベックマン・フラットボックスは、レッドウイングジャパン代表である鈴木理也さんの5年以上に渡る熱い想いで実現されたモデルです。
そのあたりについてはこちらに書かれています
https://funq.jp/lightning/article/478165/
鈴木さんに履き込んだブーツを見るとフラットボックスもほしくなりますね。
こちらは色違いで3種類、本体価格は本体価格45900円。
・ブラック STYLE No.9060
・ブラックチェリー STYLE No.9062
・ティーク STYLE No.9063
ディテール
アッパーは先ほど紹介したフェーザーストーン。アイリッシュセッターなどのオイルドレザーと異なるスムースレザーが最大の特徴です。
育て方でドレスシューズのような輝きを持たせることも、マットな雰囲気に育てることも可能です。
レザーソールもベックマンならではですね。
レザーソールは耐久性も劣り雨では滑りやすくヘビーデューティーな使い方には向いていません。
しかしベックマンはラグパターンの半張りソールとすることでワークブーツとしての矜持を保っています。
シューレースが蝋引き平紐であることもドレッシーな雰囲気づくりに一役買っています
履き心地
革靴と比べてかなり厚手の革を使っているため最初はかなり痛いと思います。
特にブーツ初心者だと泣きが入るかも知れません。
かといって大きめのサイズを買うと後悔しますよ。靴擦れは大きめの靴のほうが発生率はアップします。
はじめてブーツを買う場合、登山用の厚めのメリノウール靴下も準備しましょう。
これだけで大分変わると思います。
僕は慣れるまで、スニーカーを持って家の周りを散歩して痛くなったら履き替えてました。
1週間ほどで痛みから解放されると思います。
足に馴染んだ後は、革靴と同じように1日中履いても特に不満は出ないでしょう。
しかしスニーカーより疲れないというのは大げさな表現だと考えています。
個人的な感覚ですがアスファルトのような整地ではやはりスニーカーの方が楽です。
お手入れ
レッドウイングによるとベックマンのお手入れはシュークリームを使うことを推奨しています。
シュークリームを使うことでドレスシューズのような輝きに仕上げることが可能です。
ぼくはマットな雰囲気に仕上げるためマスタングペーストを利用してます。
見ての通り艶を押さえた落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
ぼくのベックマン紹介
僕のベックマンは9016シガーです。
購入は2011年12月21日です。
2019年12月現在ですでに8年愛用していることになります。
ただサラリーマンの宿命で平日は履けません。
土日も利用出来る機会が限られているのでまだまだ成長の途中かなという感じです。
正面から。
補色はしてないのでつま先が少し薄くなってきています。
今後はクリームを利用して補色をしようと思います。
サイドから。
後ろから。
最後に
さすがレッドウイングの看板商品であるベックマン、良いです。
8年も履いていますが、全く飽きることはありません。
丁寧なケアを心がけることで10年後に最高の状態に仕上げるこが可能です。
機会を見てケア方法などご紹介しようと思います。
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