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福山雅治の最新CD「ダブルアンコール」おすすめです

2020年11月7日

前回の記事Amzon Prime Musicのご紹介をさせていただきした。
その中で福山雅治の最新CD「ダブルアンコール」が聴き放題とメリットをあげましたが、かなり良いアルバムでしたのでCDも購入しました。
今回はそのアルバムのご紹介。

DOUBLE ENCORE

俳優、パーソナリティとしての福山雅治さん(以降敬称略)の才能にも魅せられて来たが、出自がミュージシャンである福山の音楽的センスには目を見張る物がある。
特にアコースティックギターによる弾き語りはギタリスト、そしてヴォーカリストとしての福山の魅力を余すこと無く伝えていると言えるだろう。

今回のアルバム「DOUBLE ENCORE」は2018年の全国アリーナツアー「WE’RE BROS.TOUR 2018』、「DOME LIVE 2018 -暗闇の中で飛べ-」、
およびオフィシャルファンクラブBROS.3期生限定プレミアイベント「お前と密会 2018」全31公演のダブルアンコールを集めた楽曲。
ダブルアンコールとは2回目のアンコール、まさに福山と観客が一体化したその瞬間を見事に切り取っている。

福山もLiner Notesで以下のように語っている。
「当然ですがライブでの僕とオーディエンスの関係はまさに一期一会。
トークを入れなければ4枚組ではなく3枚組になったと思いますが(笑)、今回は敢えて全会場のその楽曲にまつわるトークを収録してみました。
結果、その日その会場でしか起こり得なかった歌とギターと空気感が収録されていました。
僕の感情もオーディエンスの感情も含んだ一発録りの良さというか。
まさに、オーディエンスと共に作り上げた弾き語りのテイクたち。そこに特別な作品性を感じました」

楽曲はコンサートを時系列に追っていく。まさにコンサートツアーの追体験だ。
1曲目は大阪城ホールでの初日、福山雅治オフィシャルファンクラブBROS会員限定のコンサートとなっている。
観客が全員BROS会員のため、初日にもかかわらずリラックスしている様子がMCからも伝わる。
曲は「道標」、日本テレビ系列のNEWS ZEROのエンディングテーマとして2009年にオンエアされていたので福山ファンでなくとも知られている名曲だ。
アルバムとは歌の出だしも異なる。アルバム版では「わたしはその手が好きです。」から始まるがライブでは歌詞後半の「人に出逢い人を信じ・・・」部分をアカペラで見事に歌い上げ観客を引き込む。
実は「道標」7曲目にも入っている。基本的には同じアレンジの曲だが福山が「一期一会」というように空気感の違いを感じるこことができる。

2曲目も大阪城ホールでの二日目、MCで「男子にも響いてくれる歌になってくれると良い」と言っていた「最愛」。
「道標」にひきづきバラードの楽曲だ。
伴奏もアルペジを奏法がメインとなっている、さびの部分のストロークも出音をうまく抑え気味にして声を引き立てている。

4曲目は大阪城ホール最終日、そして福山48歳最後のライブ、デビュー30年、「これかなと思った」と言うように正に締めにふさわしい選曲となっている。
曲は「18 ~eighteen~」、ストロークをメインとした力強い奏法だ。
福山も観客に手拍子を要求するなど一体感が音からも感じられ自分も手拍子をいれている錯覚にとらわれる。
途中から観客も歌うなど一体感がすごい
歌の後のMCでは30年前、18歳の頃の思いも語るなど10分を越える楽曲となっている。

Disc1のラストは「Dear」、ライブ音源としては「live best selection “Live Fukuyamania”」と「生きてる生きてく」にも収録されている。
機会があれば「live best selection “Live Fukuyamania”」と聞き比べてほしい。
こちらはピアノ伴奏が主体の編成、収録は1998年。円熟味を増した福山の歌声を感じ取れるはずだ。

Disc2の1曲目、アルバムを通して9曲目の曲は日本武道館での「雨のメインストリート」。
Liner Notesで福山が言うには高校生の頃サビだけ出来ていて当時の恋人に電話越しでアカペラで歌った思い出の曲。
何度かライブでも演奏しているが初めて納得のいく演奏が出来たとの事。
演奏を開始した瞬間の歓声、そして響き渡る歌声、歌手と観客が一体となった瞬間を感じ取れる私たち聞き手も幸せである。

11曲目はTVドラマ「愛はどうだ」のタイアップ曲「Good Night」。
福山初のラブソングで自身にとっても特別な曲。
この曲に関するエピソードをMCで語っている、ネタバレになってしまうのでここでは触れないが是非楽しみにしてほしい。
演奏は全編アルペジを伴奏でしっとりと聞かせる、福山のファルセットも気持ちが良い。

12曲目は「美しき花」、曲の後半、福山と観客の掛け合いが始まる。
特に、福山が観客に歌唱指導するあたり、思わず頬が緩んでしまった。
福山と観客の一体感はアルバム中、本曲が最高だ、愛知日本ガイシホールの観客がとてもうらやましい。

15曲目の「IT’S ONLY LOVE」も「美しき花」同様観客との一体感を感じられる演奏だ。
福山のワンツースリーに合わせて観客のハーモニーと手拍子が入る。
曲の最後ではギター無しの観客だけのアカペラもあり聞き手を楽しませてくれる。

最後の曲は「Dear」、ファンクラブ限定イベント「お前と密会2018」からの音源である。
舞浜アンフィシアターと小ぶりな会場であること、ファンクラブ限定であることからアットホームな雰囲気が良く伝わってくる。
シングル化されていない「Dear」を福山とBROSがいかに愛しているかMCからも良くわかる。
この曲は、Disc1のラスト曲にも入っているので聞き比べてほしい。
前者はアコースティックギターのピック演奏、こちらはクラシックギターの指弾き。
映画「マチネの終わりに」の影響とのこと。(クラシックギターの腕も相当なものだ)
ギターが変わるだけでこれほど雰囲気が変わるのか?役の影響か?興味は尽きない。

福山雅治 ダブルアンコール 良いです!

ファン待望のオール弾き語りアルバム!大サービス4枚組。
超おすすめのアルバムです。
福山雅治の歌のうまさ、ギターのうまさが観客と一体になることで生まれる独特の空気感を是非感じて下さい。

特別版は2017年の大晦日に開催された「福山☆冬の大感謝祭 其の十七」のカウントダウンライブ映像が特典として付属。
残っていればこちらがおすすめ。

 

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Posted by kaze