リアルマッコイズ A-2☆ フライングタイガース
前回のA-2 ジャビンジャグに引き続き今回は同じくリアルマッコイズのフライングタイガーをご紹介します。
シーズンオフになってしまいますが来シーズンA-2の購入を検討されている方は参考にして下さい。
A-2 カスタムジャケット
当たり前ですが軍の制服を勝手にカスタマイズすることは昔も今も厳禁なのは言うまでもありません。
そんな常識を破りアメリカ陸軍航空隊のパイロット達は自分のA-2ジャケットを様々にカスタマイズしました。
戦争という極限状態で自らを鼓舞し仲間との結束を高める為に必然だったのでしょう。
軍の上層部もパッチで所属部隊の認識が出来ることや士気を高める効果があることで黙認しました。
このような背景もあり第二次世界大戦中、カスタムジャケットは大流行します。
今回ご紹介するのは中でも人気の高いフライングタイガースのカスタムモデルになります。
ビンテージ市場でも人気の高いフライングタイガースですが、レプリカモデルですので着倒せるのが魅力です。
フライングタイガース
カスタムジャケットの中でも特に有名なのがCBI戦線で活躍したパイロット達のカスタマイズでしょう。
CBI戦線とは中国、ビルマ、インドの戦域を指します。
当時の日本は大東亜共栄圏の名の下に中国大陸に侵攻していました。
参戦前のアメリカでしたが、AVG(アメリカボランティアグループ)と呼ばれる義勇軍が助太刀します。
義勇軍は中国から「フライングタイガース」の愛称で呼ばれるようになります。
米軍が正式に参戦すると「フライングタイガース」の後継となる第23戦闘大隊を中心とする第14空軍が編成されます。
第14空軍のパイロット達は「フライングタイガース」の誇りをパッチに空を駆け巡ります。
TYPE A-2 BRONCO MFG CORP. “23rd FIGHTER GROUP"
フライングタイガースでも特に人気の高い第14空軍の第23戦闘大隊のモデルになります。
右肩は第14空軍章、左胸には第23戦闘大隊章、右肩にはCBI戦区章が付けられています。
この3つのパッチが基本スタイルです。
フライングタイガースのモデルに欠かせないブラッドチットは右身頃内側に取り付けられいます。
パッチ類はレザー&刺繍、ブラッドチットはシルク製です。
第23戦闘大隊章。
第14空軍章。
CBI戦区章。
ブラッドチット。
本作は1999年にリアルマッコイズ社から発売されたました。
前回の"JABBIN’JUG"の3年後の発売になります。
リアルマッコイズ社は2001年に倒産しますので末期の商品になります。
A-2には珍しいブロンコネームです。
台襟はありません、好みの分かれるところではありますが首周りは楽ですね。
ポケットにも特徴があり角張った斜めのカットになります。
革はマスタングハイド、野生馬(と言っても厳密な意味で現在は野生馬はいないのでこれは放し飼いくらいの意味です)ですね。
ホースハイド(馬革)なのですが、ブロイラー的な馬革とは区別されて表現されています。
鞣し(なめし)はクロムベジタブルコンビネーションタンニングです。
鞣しについては前回のTYPE A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO. “JABBIN’ JUG"の記事を参考にしてください。
A-2 経年変化 ピグメントフィニッシュとラッカーフィニッシュ
こちらは、リアルマッコイズのムック#04-Ⅱに掲載されている写真です。
20年の経年変化が感じられるでしょうか?
仕上げはクリアラッカーになります。
前回のジャビンジャグは、ピグメント仕上げ(顔料仕上げ)ですが経年変化の違いがわかるでしょうか?
ピグメント仕上げはこすれて薄くなるイメージですが、ラッカー仕上げはパラパラ剥がれるようなイメージです。
A-2はアニリン仕上げ(染料仕上げ)→ ピグメント仕上げ(顔料仕上げ) → ラッカー仕上げの順に経年変化が出やすいと言われていますが
僕のA-2はピグメントよりラッカーのほうが経年変化しているように見えますがどうでしょうか?
こちらはピグメント仕上げのジャビンジャグ。
並べてみました。
上がフライングタイガース、下がジャビンジャグになります。
お手入れはこちらのマスタングペーストを利用しています。
あわせて読みたい!ピグメントフィニッシュのジャビンジャグのご紹介です。
最後に
少し古いA-2ですでに購入は出来ませんが、これからA-2を購入しようとされる方に少しでも参考になればと記事を書かせていただきました。
特にラッカーフィニッシュとピグメントフィニッシュの経年変化参考になったと思います。
是非、お気に入りのA-2を購入して楽しんで下さい。
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