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ソニー MDR-EX31BN ノイズキャンセルイヤホン☆コストパーフォーマンスに優れた一品

2020年11月7日

僕のノイズキャンセルヘッドフォンの遍歴は長く、最初は2003年に発売されたBOSEの「QuietComfort 2(QC2)」になります。
その後、「QuietComfort 15」、「QuietComfort 25」と使ってきました。
平行でクリエイティブジャパンのノイズキャンセルヘッドフォンも利用していた時期もあります。

15年以上、ノイズキャンセルヘッドフォンを使ってきましたが、実はノイズキャンセルイヤホンの経験はありません。
利用しているSHUREのカナル型(有線タイプ)の遮音性がとても高いのでノイズキャンセルの必要性をあまり感じてなかったからです。


ジムに通い始め無線タイプのイヤフォンが必要になった事から折角なのでノイズキャンセルタイプのイヤフォンを購入することにしました。
購入したのはソニーのMDR-EX31BN Bになります。

とても良い商品だと思いますのおすすめのレビューとなります。

ノイズキャンセルヘッドフォン

改めて説明するまでもありませんが、外乱のノイズをマイクで拾い逆位相の音を出すことでノイズを打ち消す仕組みです。
歴史は古く1970年代にパイロットの耳を保護するためBOSEが開発しました。
民生品としては1995年にソニーが、2000年にボーズが相次いでノイズキャンセルヘッドフォンを発売します。
その後、他社からも同様のノイズキャンセルヘッドフォンが発売されますが、やはりソニーとボーズに一日の長があるように思えます。

MDR-EX31BN


このMDR-EX31BN、発売は2013年10月25日です、今は2020年2月(執筆時点)ですから発売後6年以上経過しています。
しかしながら価格comのヘッドセット売り上げランキングで3位というのもすごい。
新旧交代の激しいデジタルガジェットの中で6年間も変わらず売れ続ける魅力を探ってみます。

魅力その1

価格の魅力。
ノイズキャンセルの無線タイプイヤフォンながら8000円程度で購入出来ること(2020年2月時点)
これより安価でノイズキャンセルを謳う商品もありますが、ハンズフリー用のノイズキャンセルがほとんどです。
CVC(Clear Voice Capture)と呼ばれる技術でクアルコムのチップに埋め込まれています。
通話時の環境雑音(風切り音など)を取り除く事は出来ますが、音楽のノイズは取り除けませんので要注意です。

魅力その2

完全ワイヤレスじゃ無い。
今の主力は完全ワイヤレスだとは思うのですが、外で使うイヤホンなので紛失が心配です。
以前、僕の前を歩いていた人の耳からイヤホンが落ち、危うく側溝に落ちるところを目にしました。
こちらのイヤフォンはワイヤータイプなので落とす心配がありません。

魅力その3

長時間駆動。
ノイズキャンセルオンでの連続再生時間は9時間にも及びます。
ソニーの完全分離型の最新機種あるWF-1000XM3でも6時間ですから1.5倍のスタミナです。
屋外で利用する事を考えるとかなりのアドバンテージです。

魅力その4

ヘッドセットである。
スマートフォンは意外と電話しにくいと思いませんか?
イヤフォンがそのままヘッドセットとして使えるので意外と便利です。

魅力その5

対応コーディックが多い。
対応コーディックはSBC,AAC,aptXになります。
Bluetoothで音声を送信する際のデータ圧縮方式です。
遅延や音質に影響するため重要な部分です。
SBC -> AAC -> aptX の順に遅延が無く音質が良くなります。
SBCは遅延があるため動画再生には向いていません。
ソニーの分離型の最新機種であるWF-1000XM3でもAACまでしかサポートしていません

魅力その6

ソニー製。
最後はここに尽きると思うのですが、冒頭に書いたようにアクティブノイズキャンセルの市場を開拓してきたのはソニーとボーズです。
この2社の製品は安心感が違います。

開封&セットアップ

パッケージ同梱物

パッケージには以下の物が同梱されています。

  • 本体
  • ノイズキャンセル用のマイク付きイヤフォン
  • イヤホンチップ(S,M,L Mはイヤフォンに装着済み)
  • まいくろUSBケーブル
  • クイックスタートガイド
  • リファレンスマニュアル
  • 保証書

同梱される説明書(クイックスタートガイド)は簡易版になります。
クイックスタートガイドにURLが掲載されているのですがアドレスが変更されたようでPCから接続出来ません。
参考に接続出来たアドレスを記載します。
https://helpguide.sony.net/mdr/ex31bn/v1/j/index.html

セットアップ

最初に本体に充電をします。約2時間ほどで満充電になると思います。
充電中はランプが赤色で点灯し充電が完了すると消灯します。

次にスマートフォンと本体を接続させる作業が必要になります。
クイックスタートガイドではNFCを利用したワンタッチ接続が出来るとなっていますが、2020年2月現在GooglePlayに「NFC簡単接続」アプリがありません。
それほど難しくありませんが手動での接続が必要になります。

最初に本体のPOWERボタンを7秒以上長押しします。
するとLEDが赤と青で交互に点滅し本体が登録モードに入ったことを示します。

この状態でスマートフォン(ここではAndroid)の設定→BluetoothをONにして下さい。
一覧の中にMDR-EX31BNが見えるはずですのでペアリングをして完了です。

使い方

①本体の電源ON/OFF

パワーボタンを2秒押すことでON/OFFします。
電源がONするとイヤホンから電子音が出てLEDが点滅します。
同様にOFFする場合も電子音が出てLEDが消灯します。

②再生の一時停止・再開
Powerボタンで再生/一時停止の切り替えを行います。
写真のように再生や一時停止のマークが無いためちょっと戸惑うかも知れません。

③音量調整/スキップ/早送り
サイドにキーが割り当てられています。
文字が小さくちょっと見にくいですが、音量キーにはポッチがあり触感でわかるようになっています。

 

ノイズキャンセルについて

ノイズキャンセルの機能ですが、最初に試した際にほとんど効果が感じられず愕然としました。
もしかして不良品?と思った程です。
念のため、イヤーチップを交換したら「ビンゴ!」ノイズキャンセルの効果が現れました。
インナーイヤーという構造上、イヤーチップのサイズ選びはシビアです。
もし効果が無かったら是非サイズ違いのチップで確認してみて下さい。

肝心の効果ですが、十分効果を発揮します。
ノイズキャンセルをオンにすると耳栓効果もあり一瞬にして静かな世界になります。
ノイズキャンセルは比較的低音域に効果が高いようです。
僕のキーボードは東プレのリアルフォースで「コツコツ」と言う静かで上品な音なのですが、ノイズキャンセルを通すと低音域のみが消され「カチャカチャ」という安っぽい音に変わります。
ちなみにボースのノイズキャンセルではこのような音質の変化はありません。

音質ですが、電車内やノイズの大きい環境で利用することを考えると十分納得出来るレベルです。
いくら音質が良くても外部ノイズが入っては台無しですので。

最後に

この価格で十分なノイズキャンセル機能を持つワイヤレスイヤフォンは他に見当たりません。
僕のように普段はボーズの有線式ワイヤレスヘッドフォンを使っている方でも十分納得出来る性能です。
お出かけようにひとつ持っていても損はありません。
デビューから6年、そろそろ生産中止になってもおかしくありません。
完全分離型に移行しつつある現在、後継機種が出る可能性も少ないと思います。
気になる方は早めに購入しないと後悔するかもです。