新社会人の靴選び☆革靴メンテナンス方法などについての情報も☆就活生、新社会人、入学式などを控える男子必見
4月から新社会人になる皆様、期待に胸を膨らませてることでしょう。
もちろんスーツはお持ちだと思いますが、足元の革靴は何足お持ちですか?
就活時に購入した一足のみという方も多いと思います。
「足元を見る」という言葉もあるように社会人になると靴の印象で相手に与える印象が大きく変わってきます。
何も高級な靴を買えば良いと言う物でもありません。
本記事では、新入社員だけで無く就活生や初めて革靴を購入する方にとっても参考になる情報を提供したいと思います。
本記事の対象者は革靴選びで悩んでいる以下の方々です。
- 新社会人になる方
- 就活生
- 入学式を控えた方
- 成人式を迎える方
本記事で学べることは?
- 初めて買う方におすすめする革靴
- 何足揃えるべきか
- メンテナンス方法は
よろしければこちらもどうぞ靴の紹介一覧はこちらを参考にして下さい。
スタイルの基本は足元から
「足元を見る」の言葉があるように社会人になると足元のチェックをされていると考えた方が良いです。
僕も長年ビジネスマンをしていますが間違いなく相手の足元(靴)は確認しています。
高級靴であるとかを見ているわけではありません。見てもわかりませんし・・・。
僕が見ているのはきちんと手入れされているか?、場に合っているか?です。
手入れされていない靴をビジネスの場に履いてくるのは論外ですし、ビジネスの場にふさわしくない靴も印象は良くありません。
是非、足元に気を配って良いスタートを切ってください。
初めての靴選び
靴屋さんにはいろいろな色、デザインの革靴が並んでいます。
初めて革靴を購入する際、悩んでしまいますよね。
どのようなタイプが良いか?
一押し、次点、避けるべきの3種類を公開します。
一押:ストレートチップ
一押しはズバリ黒の内羽根ストレートチップです。
写真のような靴になります。
こちらは以前にご紹介しました。神匠☆仏アノネイ社のボックスカーフ使用、満足度の高い一品☆Ingenuity
つま先の横の直線が特徴です。
つま先にキャップを被せたようなデザインからキャップトゥとも呼ばれています。
「ダサい」「おじさん臭い」と言う声が聞こえてきそうですね。
しかしビジネスのシーンでは奇をてらわないことが重要です。
スタイルは自分のためで無く相手に不快感を与えないことを基準に考えて下さい。
黒のストレートチップは最も格式が高く、ビジネスの場だけで無く冠婚葬祭にも使える万能選手です。
最初の一足には是非このタイプを選んで下さい。
次点:プレーントゥ
次点は黒の外羽根プレーントウ。
こちらも以前、ご紹介しました。リーガルの良心 2504
先ほどのストレートチップと比べると若干カジュアルよりになります。
つま先の部分に装飾が無いことからプレーントゥと呼ばれます。
紐を結ぶ革の部分(羽根と呼びます)の形状が先ほどの靴と大分が異なります。
こちらはスニーカーなどに近い形状からもわかるように調整がしやすいのが特徴です。
プレーントゥはデザインの自由度が高いことからつま先の長いロングノーズもありますが、長すぎるノーズはビジネスの場にふさわしくありませんので注意して下さい。
このようなデザインです。上の写真と比べて明らかにノーズが長いですよね。
避けるべき:スワールトゥ
比較的若いサラリーマンに多いですね。
特にスワールトゥのロングノーズ、革靴好きにはかなりの確率で嫌われます。
こんな靴です。
何年か前に流行しました。
店頭でストレートチップに並んでこのタイプがあると細身でスラッとしているので目立ちます。
革靴を知らない若者を狙った靴です。
実はこんな問題を抱えています。
・先が長いためつま先をぶつけて傷を付けやすい
・先が長いため、つま先が上に反りやすい
街を歩くスワールトゥを見て下さい。
大抵の靴はつま先が上に反って傷だらけじゃありませんか?
スワールトゥはこのようにコンディション維持が難しい靴です。
このような印象があるため革靴好き(貴方の上司かもしれません)には嫌われる傾向があります。
分類としてはかなりカジュアルよりのデザインです。
冠婚葬祭などの場では使わない方が無難です。
おすすめの靴
あまりなじみが無いと思いますがtexy luxe(テクシーリュクス)です。
スポーツシューズでおなじみのアシックスの100%子会社であるアシックス商事が手掛けているブランドになります。
特徴は革靴なのにスニーカーのような履き心地を実現していることです。
我が家にも2足あります。比較的革靴好きの僕でも納得の靴です。
こちらがストレートチップ。
こちらがプレーントゥ。
それでは特徴を見てみましょう
低価格
本格的な革靴は3万円前後します。数足揃えると10万円近くかかってしまいます。
テクシーリュクスなら3足揃えることも可能です。
これから説明しますが低価格でも造りはしっかりしています。
製造する企業もアシックスの100%子会社ですから安心です。
軽い
初めて革靴を履くとその重さにびっくりすると思います。
例えば以前ご紹介したリーガルの2504は重さ524g、宮城興業のオーダー靴は666gあります。
テクシーリュクスの重さは382gです。
これならスニーカーから履き替えても違和感ありません。
スニーカーのような履きやすさ
アシックスの100%子会社の革靴だけあり、スニーカーのような履きやすさです。
詳細なデザインを見てみましょう。
履き口のアップです。
履き口にはパッドがありまるでスニーカーのようです。
革靴ではくるぶしがあたり馴染むまで痛いことも多いのですが、この靴ではそのような事はありません。
またサイドにゴムが仕込まれていますので脱ぎ履きも比較的しやすいです。
但し、必ず脱ぎ履きは紐をほどいて行うようにしましょう。
外せる中底
一般の革靴では中底は外せませんが、このように外すことが出来ます。
素材は抗菌メッシュです。
裏側を見ると踵に衝撃を吸収する素材が、つま先には素材がくみこまれた高機能ソールであることが解ります。
防水性
一般的な革靴は防水性はありません。
特に高級な靴は靴底を縫い付けてあるため、底から水の浸入があります。
この靴は防水設計(※)のため、天候を気にせず利用出来ます。
将来、高級な革靴を購入してもこの靴は雨の日に活躍する事でしょう。
※4cmの水深で4時間の浸水試験をクリア
革靴はぬれたタイルなどは滑ってかなり危険です。
この靴は、靴底の滑り止め加工がしてあり安心です。
尚、サイズ選びについてはこちらの記事を参考にして下さい。
何足揃えるべきか
革靴は一般的に中2日は休ませるように言われることが多いです。
もちろん根拠があって一日履くとコップ一杯分の汗をかき、乾燥させるのに2日要することからです。
このことから少なくとも3足は必要と言えます。
これが常識的なラインですが、初めてでいきなり3足も革靴を揃えられますか?
初めての革靴では、間違ったサイズを選んでしまい後で後悔するかも知れません。
お金もかかりますしね。
そんなわけで僕は、最初は1足の革靴で良いと考えています。
但し連続で履くと靴には良くないですから、以下のような気遣いをしてあげて下さい。
・乾燥と殺菌のため晴れた休日は太陽の下で休ませてあげましょう。
・平日は乾燥剤を入れるのも良いでしょう。
・インソールを複数用意して日替わりで使う手もありますね。
・許されるなら会社でスリッパへの履き替えも考えて下さい
お手入れ
どのような革靴(合成革含む)もお手入れは重要です。
最初の革靴でお手入れの習慣を付ければ、今後高級な革靴でも同様のお手入れで綺麗な状態を維持出来るはずです。
ブラッシング&から拭き
帰宅したらブラッシングをしてホコリを落とします。
実はこれが一番大切な習慣だと感じています。
これを行うだけで、靴墨などとお手入れの頻度はかなり減らす事が出来ます。
僕のブラッシングのタイミングですが、さすがに帰宅直後は面倒なので帰宅後1~2時間後です。
テレビを見ながらとか酒を飲みながらですね。
やり方ですがとても簡単で、ブラシ(出来れば馬毛ブラシ)で軽くホコリを払うようにブラッシングします。
馬毛は柔らかいので傷つける心配はありません。
靴紐はほどかなくても良いです。
ブラシは少し大きめが使いやすいです。
こちらは僕も使っておりおすすめです。
仕上げに軽くウェス(いらなくなったTシャツでもOK)で拭けば完成。
慣れてくれば片足数分で終わります。
僕は同時に靴底も掃除していますが、こちらは好みで良いでしょう。
僕は部屋に靴を持ち込んでいるので靴底も掃除しています。
方法は、靴底専用ブラシで軽く汚れを落とした後、湿らせた使い捨てタオルで汚れを落としています。
こちらは僕が使っている靴底専用ブラシ。
無ければ普通のタワシで代用出来ます。
僕が使っている使い捨てタオル。
靴の掃除だけで無く便利に使えます。
雨に当たった場合
この場合も基本はブラッシングです。
但し跳ね上げた汚れはブラッシングだけでは落ちませんので固く絞った雑巾などで落として下さい。
またコバ部分にも汚れが入り込んでいるかも知れません。
いらなくなった歯ブラシなどで汚れを落として下さい。
シューツリー
靴の形を整えるために靴に入れるキーパーです。
木製の物はシューツリーと呼びます。
シューツリーは是非使って下さい。木製の物をおすすめします。
それほど高い物で無くてもかまいません。通販で数千円で購入出来ます。
シューツリーを使わないとどんな靴でも型崩れを起こします。
型崩れした革靴は印象が悪いですし、持ち主の愛情も無くなります。
入れるタイミングですが、僕は脱いですぐは入れず、ブラッシングのタイミングで入れています。
僕も持っていますが、コストパフォーマンスは抜群です。
おまけで靴磨き用のクロスも付いています。
靴クリーム
重要なので最初に言います。
絶対に使ってはいけないのが、「リキッドタイプの靴墨」です。
手軽に光りますが、このタイプは革に必要な保湿成分がゼロで、成分の蝋などが光っているだけです。
長い間に革を痛め最悪の場合革が割れてしまうでしょう。
ここからが本題。
靴クリームの頻度ですが、先ほどのお手入れをしていれば月1回でも多いくらいです。
毎日ブラッシングしていれば、クリームを塗らなくても十分輝いているはずです。
塗るタイミングは輝きが落ちてきたと感じるとき、または乾燥したと感じるとき。(毎日ブラッシングしていると気づくようになります)
その際は、ほんのすこし乳化性のクリームを加えて下さい。
初心者は塗りすぎますので本当に少しで良いです。足りないと感じるくらいが丁度良い。
乳化性のクリームは1000円以下の物を選んで下さい。
高級な物ほど水分が少なく保湿には向いていません。
クリーナーについてですが、基本的にはほとんど不要だと思います。
毎日ブラッシングをしていれば靴クリームもほとんど使わないでしょうから、クリーナは使わなくても問題ありません。
靴磨きが面白くなってきたら、マニアの仲間入りなので、高度な磨き方をマスターして下さい。
本項は初心者向きなのでその部分はまた後日。
保存方法
もちろん一足しかお持ちで無い場合は、気にする必要はありませんが複数の革靴を持った場合・・・
革靴はどこにしまうつもりですか?
多分下駄箱が一番多いと思いますが、革靴を保存する場所として下駄箱は最適ではありません。
また滅多に履かないからと購入時の箱に入れておく方もいると思いますがこちらも良くありません。
革靴は湿気を嫌いますが、下駄箱は普段扉が閉じられており、湿気がこもりがちです。
特に夏はカビの大好きは高温多湿になりますので、気がついたらカビだらけと言う可能性が・・・
購入時の箱も同じで、空気の通りが悪い上に、靴の状態が目に入りません。
箱を空けたらカビてたと言う経験された方も多いのではと思います。
僕のおすすめは室内のメタルラックに靴を保管する方法です。
靴の状態も一目でわかりますし何しろ人間が生活する空間ですから靴にとって悪いわけがありません。
靴にホコリが付くのを防ぐため不織布に入れて置いています。
この保管方法のメリットは靴の環境を整えるだけでなく、常に保有している靴が目に入る事。
靴の状態を常に確認出来るのでカビる等と言うことはありません。
また目に入るので、ある程度均等に使い回すことが出来ます。
目に入らないと滅多に使わない靴と言うのが出来てしまい、履かない靴は劣化します。
メンテナンスではありませんが、靴の脱ぐ際は紐をほどき、手を使って脱ぐようにして下さい。
よくスニーカーのように足で脱ぐ方がいますが、靴にも良くありません。(本当はスニーカーでも良くないのですが)
履くときも同様に紐をほどいて靴べらを使って足を入れるようにしましょう。
これだけで靴の型崩れが防げ寿命も大きく異なってきます。
最後に
これから社会人になる方参考になりましたでしょうか?
社会人である以上、革靴は避けて通れません。
もちろん職種により革靴では無くても通勤や仕事が出来る方も多いとは思いますが、冠婚葬祭はどうしますか?
まさかスニーカーと言う訳にはいきませんよね。
それほど難しくはありませんので、本記事を参考に革靴とお付き合いをしてみてはいかがでしょうか。
本記事を読んで少しでも革靴に興味を持っていただけたら、また革靴ファンが増えたら幸いです。
革靴に興味をもち、ステップアップしたいと考えたら次は国産革靴の雄「リーガル」に目を向けて下さい。
革靴好きを満足させる本格的な靴が貴方を待っています。
よろしければこちらもどうぞ靴の紹介一覧はこちらを参考にして下さい。
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